●帝國探訪

 常に推敲しています。加筆、訂正、修正、削除がありましたら掲示板にてお知らせいたします。



●入り方

探訪する方は各国の首都から探訪できます。
ファンタジー要素的に言えば「異世界に飛ばされた貴方が目が覚めた都市はどこ?」と言う場面です。
各国概略の中の「首都名」をクリックしてワープして下さい。

そして街から街へ移動する際は、移動の枠の中の街名をクリックしてください。
全部で29拠点。お時間ありましたら是非どうぞです。



●各国概略

月読帝國
元首:月読白夜
首都:帝都涼潤
建国:約3000年前(諸説有)/初代 月読連夜
特徴:冒険者業の元締、精霊との交渉役
プロフィール:
 かつて全土を統一支配していた大帝國。
 精霊が人間に干渉して来るこの世界では、帝王は人々の支配者と言うよりは、
 精霊達と交渉してくれる人間の代表者と言った立ち位置である。
 その為か軍事大国なのに「ほんわか」とか「のんびり」とか「良い意味で適当」と言う表現の似合う国となっている。
 現在の冒険者システムは全て帝國で制定されたもの。
 他国も冒険者の利便さから帝國に倣った。
 その為か冒険者に関しての事は帝國が大きく取りまとめている。

ファナルカナタル共和国
元首:スクラ=ファイフ
首都:霞日岬
建国:267年前/初代 ヒュル=ファイフ
   ※ファイフはファナルカナタル共和国で元首を表す称号。元々は「偉大なる」と言う意味。
特徴:定住せず川上島を周回するテント生活の遊牧民
プロフィール:
 精霊を絶対的な神として信仰から始まった国。
 建国当時は狂信と言えるほどに宗教色の強い国だったが、現在では精霊を使ったジョークが言えるくらいにまで落ち着いている。
 国名のファナルカナタルは精霊社会における「教え」の事であり「精霊の教えを守ります」と言う事で付いた名前。
 テントを張って川上島各地を周回して生活する遊牧民で、特に決まった建物などは作っていない。
 国全体で人工物が少なく、自然に手を加えないよう最も気を使っている国柄である。
 
八千矛王国
元首:八千矛明日香
首都:六夜市
建国:241年前/初代 八千矛杵築
特徴:英雄が作った国
プロフィール:
 凶賊ラウン一党を討伐した英雄タイタオが建国した国。
 領地の全ては英雄タイタオが凶賊ラウン一党を討伐する際、協力を申し出た国である。
 討伐後にタイタオは八千矛杵築(やちほこきづき)を名乗り、ラウン一党によって荒らされた国々の復興に努めた。
 国全体で職人気質で真面目な性格の人が多く、几帳面である。
 旅行として観光するならば最高だ。
 食事は旨いし人々は親切。お客の言う事に迅速に対応する。国全体が清潔で快適。
 魔法科学も発展しており、どこへ行っても便利である。文化文明も高い。
 しかし住むにはちょっとした覚悟が必要である。
 清潔さや文明度の高さは国民の努力の賜物であるため、多大な苦労をさせられる。
 八千矛王国に住む場合、これは修行であるとか自分を鍛え直す為と言う心構えが必要だ。
 月読帝國とは同盟関係にある。

西族連邦
元首:セフ
首都:恵幸山市
建国:252年前/初代 カナルフ=ロフェス
特徴:多民族国家
プロフィール:
 全体を見て西側の事を「西方面」と表現するのだが、とにかくこの西方面は多くの国が乱立していた。
 当時は10人程度の少数の国まであり、とてもまとまるものでは無かったが、
 島市村に「ラウン一党」と呼ばれる凶賊が現れた際に対抗すべく各国の族長が結束したのが西族連邦である。
 ラウン一党が英雄タイタオによって滅ぼされた後も西族連邦として続き、
 感性の近い族同士で統廃合を繰り返し、現在では大きく見て四族ぐらいに落ち着いている。
 基本的に陽気でコザッパリしている人々だが、族事に微妙に違うので注意が必要である。

魔王所有地
元首:クルフ=テルウス
首都:草風都
結成:215年前/初代 クルフ=テルウス
   ※魔女クルフ=テルウスが草風団を結成したのが215年前。魔王を自称し魔王軍としたのが102年前。
特徴:自称魔王の組織の縄張り
プロフィール:
 人々が住む土地に国が形成され、そこの長が王であるならば、魔王を自称するクルフ=テルウスも王なのだろう。
 しかし魔王領は国では無い。
 クルフ=テルウスが組織を作り、様々な活動をしていたらいつの間にか大都市が出来てしまっていたもの。
 「○○国の領地。長はクルフ=テルウス」では無く「この組織の長はクルフ=テルウス。○○を領地として持っている」である。
 クルフ=テルウスは魔王を自称しているので「魔王領」となる。
 魔王領の人々は傍若無人な所があるものの人情熱く、細かい事は気にしない性格。
 元々この世界は獣人や非人型種に対する偏見が無いが、魔王領では区別すら無いような感じだ。



●精霊と冒険者

 232年前に人間と精霊の間で結ばれた協定により、
 この世界で冒険者に登録すると自動的に火・水・土・風のいずれかの精霊と契約させられる。

 どの精霊と契約させられるかは分からない。
 性格や身体や出自や血統などまるで関係無く、完全ランダムで契約が決まる。

 精霊と契約すると下記の事が発生する。

 ・冒険者の行動は常に自然保護を優先しなければならない。
 ・精霊は小さい悪性の生物(寄生虫、ウィルス、黴菌、蚊など)から冒険者を守る。
 ・冒険者になった際、いったん肉体年齢が最盛期に若返る。

 ・冒険者は自分と一番波長の合う種族(または願望に合う種族)になってしまう。
 ・冒険者を辞めても元の種族には戻れない。
 ・確認されている種族で多いのはエルフ、ドワーフ、ホビット、リザードマン、ジャイアント、メゥリリーであり、この6種族で全体の8割になる。
 ・尚、地球と呼ばれる異世界から異世界移動してきた冒険者はメゥリリー族になることが多い。

★補足★
メゥリリー族はこの世界でのオリジナル種族です。

種族名:メゥリリー族

容姿:
 見た目は小柄な美少女であり、髪は白に近い銀髪で瞳は赤い。
 肌は基本的に色白が多いが、褐色の肌の者もおり色白以外でも特に珍しくは無い。

 20歳前後で身体機能や容姿の老化が止まり、寿命で死ぬ5年くらい前から老化が始まる。
 平均して80歳前後の寿命だが、個人差があり100歳以上若いままの者も居る。

 体臭は弱く、入浴を1年しなかったとしても悪臭を放つ事は無い。
 しかし非常に風呂好きで休日などに一日中風呂に入っている事も珍しくない。

身体能力・労働:
 小柄な事から華奢に思えるが、魔法を身体に纏わせる事により高い身体能力を得ている。
 また魔法によって空を飛ぶことも可能。
 肉体労働や生命にかかわる仕事は魔法でゴーレムを生成して使役させている。
 家事や雑事もゴーレムに任せる事がある。

性関連:
 通常は女性の容姿だが、性交時に魔法にて男性器を生成する。
 事が済めば男性器は消滅する。
 この魔法は誰に教えられる事もなく、ある日突然覚える。
 排卵なども魔法で管理するため、月経は存在しない。
 それ故に避妊や妊娠も楽に調節できる。

 ・契約している精霊の属性影響を受ける。
 →自分と同属性の魔法は覚えやすく使いやすい。魔法力のコストも低い。
 →自分の弱点属性の魔法は覚えにくく使いづらい。魔法力のコストも高い。
 →精霊が高い影響を与えてる土地で魔法力の回復とコストに影響がでる。

  場所によって精霊の影響の高低がある。
  ここの場所は土の精霊が高い影響とか、ここの土地は火の精霊が強い影響など。
  その場合、自分と同属性ならば魔法力の回復が高くコストが低くなる。
  弱点属性の時はその逆となる。

 精霊の弱点属性表
 ・火は水に弱く、風に強い
 ・水は火に強く、土に弱い
 ・風は土に強く、火に弱い
 ・土は水に強く、風に弱い


 ちなみに何をもって「冒険者」とするかは精霊との契約と冒険者管理局への登録次第である。
 その為、精霊との契約をしたまま自分のお店を持ったり、政府関係者になったり軍人になったりする事もできる。
 実際、精霊契約を保持したままの軍人は結構いる。

 冒険者管理局の局長マーチル中尉も冒険者登録(メゥリリー族)をしたままの軍人である。
 ただし、その場合は精霊から見れば「冒険者」が本職とされるため、いざと言うときは精霊の指示には従わなければならない。
 自分のお店がどんなにピンチでも「冒険者」ならば精霊が来いと言ったら行くしかないのである。

 軍人も精霊契約が保持したままだと敵を倒すよりも自然保護が優先されてしまう。
 大火力の戦闘が起きたり、自然を盾に取られたりすると戦力が無力化してしまう恐れがある。
 精霊契約を保持した者が敵を追っている際、敵が近くの木を放火すれば、精霊契約保持者は消火を優先しなければならないため、敵を取り逃がす事になる。



●ダンジョンについて

 各地には様々なダンジョンが発生する。
 場所によってダンジョンが発生しやすい所や発生しにくい所はまちまちだが、
 なんの規則性もなくダンジョンは発生する。

 ダンジョンのボスを倒すとそのダンジョンは消えて無くなる。
 ダンジョンがあると、そこからモンスターが這い出てきたり、
 周辺にモンスターが寄ってきたりするので、ボスの討伐依頼が発生する。
 初見ではダンジョンの難易度が分からない為、攻略1回目のダンジョンに挑戦する冒険者は特別手当が国から支給される。

 ダンジョンが発生し、ダンジョンにボスが居て、ダンジョンにモンスターや罠や鉱石などの素材があるのは納得できるのだが、ダンジョンに宝箱があるのはどうにも納得できないと、各国の学者は頭を悩ませている。

 ダンジョンの発生を魔法やら精霊やらが関係してるとして計算するとどうしても宝箱の存在が邪魔になるそうだ。
 そしてダンジョン発生は魔法やら精霊やらの関係以外では考えられないそうだ。
 今でもダンジョンを研究している学者は居るが、宝箱の事にはあまり触れてやらない方が良い。

★補足★
ダンジョンは生きている

 この世界のダンジョンはそれぞれに意思があり、人間の感情を食べて生きている。

 モンスターを配置する、罠を仕掛ける、宝箱を置く、回復ポイントを設置する。
 そんな様々なことをバランス良く配置し、人間からより多くの感情を引き出し、それを糧として生きているのです。

 ダンジョンのボスが倒されると、ダンジョンの意思は世界全体の様子を確認し、
 迷惑があまりかからない位置に丁度良いタイミングで新しいダンジョンを発生させる。
 ※人間が「生活に支障はないけど、ちょっと困ったなー」って思う程度の場所がベスト。
 ※全体を確認した際に、内容が被らないダンジョンにする心遣いもしてくる。

 ダンジョンの意思は平均で1024体ほどおり、微妙な増減をしている。
 充分に感情を食べて、満足したダンジョンが引退して消え行ったり、新しいダンジョンの意思が生まれたりするのだ。
 若いダンジョンはバランスの取り方が未熟なことが多いため、困ったダンジョンになりやすい。

 ダンジョンの意思にとって一番迷惑なのは、無感情に淡々と攻略されることなので、
 大人数でのダンジョン攻略や、軍隊のゴリ押しなどはダンジョンが中に入れてくれない。




●冒険者酒場:七里亭

 冒険者にやってもらいたい依頼を公的機関や民間などから集め、冒険者に紹介する酒場。
 精霊の依頼を皇帝が受け、冒険者に発注する際の中間地点にもなっている。
 冒険者の酒場だが民間人も利用は可能。

 全土に幅広く出店しており、宿泊施設も併設してある。
 (宿泊施設が建てられない環境の酒場では野宿用のテントを貸し出している)

 この酒場は月読帝國軍冒険者管理局に属しており、店員は実は軍人。
 冒険者管理局の局長マーチル中尉は帝都涼潤の七里亭本店で店長をやっている。

七里亭での依頼の説明
依頼名 説明
宅配 アイテムを依頼者から受け取り、対象者へ運ぶ仕事。
買物 依頼者から頼まれたアイテムを探し出して購入し、依頼者に手渡す仕事。
アイテム購入時に領収書の受領を忘れずに。
素材集め 依頼者から頼まれたアイテムを収集して依頼者に手渡す仕事。
薬草や鉱石と言った物が主な素材。
街の外やダンジョンなどで集めて来るのが主なやり方である。
市場などで購入しても構わないが、購入費は出ないので注意。
護衛 依頼者を依頼の期間護衛する仕事。
街から街へ移動する時に頼まれるのが一般的。
逮捕 犯罪者や問題のある生物を捕まえて公的機関に引き渡す仕事。
公的機関以外からの依頼は無く、殺したり手酷い怪我を負わせるのは禁止である。
手配 重犯罪者や問題の多い生物を殺して公的機関に引き渡す仕事。
公的機関以外からの依頼は無く、殺す前に拷問などを行うのは禁止されている。
退治 街周辺に発生したモンスターなどを駆逐する仕事。
街道沿いや田畑、人の生活圏内のモンスターを駆逐する。
盗賊などを倒すのも退治に含まれる。
討伐 ダンジョンなどに発生したモンスターのボスや、
一定の区域を乗っ取ったモンスターなどを倒す仕事。
盗賊団を壊滅させるのも討伐依頼になる。
ちなみにボスが倒されたダンジョンは緩やかに消滅するが、 新しいダンジョンが常にどこかで発生している為、ダンジョンが無くなる事は無い。
発生するダンジョンは洞窟型、塔型、城型、遺跡型などなど、分類不明なものも含めて、
種類は様々である。
精霊からの依頼 精霊から皇帝が受け取った依頼でジャンル分け出来ない内容の物。
「○○にこの石を置いてこい」「○○で水をこぼせ」等。
精霊からの依頼で意味の分かる依頼はその意味の依頼に回される。
(※主に討伐が多い)
その他 カテゴライズ出来ない依頼で精霊以外の所から出ている依頼。
ペット探しから浮気の調査、その他いろいろである。


●生物に対して完全に害意しかないモンスター「モカナモンスター」について

 通常のモンスターと違い、すべての生物に対して完全に害意しかないモンスターが存在する。
 便宜上「モカナモンスター」と言われる。

 このモンスターは自身の生への執着心が無く、
 ただただ他の生物を害する為に存在しているので細心の注意が必要だ。

 モカナモンスターの発生の仕組みは実に簡単で「神の奇跡の対価」である。

 病気や怪我などをした時、神に祈るとそれらは全て治る。
 治った際、この世界のどこかで「奇跡の度合に見合ったレベルのモカナモンスターが生まれる」のである。

 軽い風邪ならば、雑魚モンスター程度であるが、
 癌や四肢欠損などを治療すると、低級の冒険者では対応できない強いモンスターが生まれてしまう。
 病気はこじらす前の軽い状態でさっさと治してほしい。

 死者蘇生は注意が必要。どんな状態の死者でも蘇生が可能だが、
 度合によって手のつけられないモンスターが発生してしまう。

 心臓発作のような肉体的に損失が無い場合でも、小型の竜が発生する。
 小型の竜は熟練冒険者の良い獲物ではあるのだが、それでも脅威ではあるだろう。

 炭化したような状態の死者を蘇生すると災害レベルのモンスターが発生する。
 その場合、一人を蘇生して別所で大量の死者が出てしまうなんて事になる。

 どこに発生するか分からない為、対応が遅れる事があるので、
 重度の死者蘇生の際は国への届け出が必要である。

 発生場所が誰も居ない森の中とか洞窟とか海の上とか、
 人の生活圏から離れた場所であるのが救いではある。

 ちなみに意図的に強いモンスターを発生させようと、
 人を殺して神に蘇生を祈っても、
 神側に意思がある為、そういうのは無視される。

 その為か、人間同士の戦争での戦死者も蘇生は叶わない。

 また、こんなケースもあった。
 妻と喧嘩になりカッとなって殺してしまい、
 後で冷静になって妻恋しさに蘇生を祈ったが蘇生はされなかった。
 神の判定基準がどこにあるかは分からないが、人間臭い判定である。
 これはこの世界の教科書に掲載されている。

 尚、魔法での治療ではモカナモンスターは発生しない。
 冒険者諸君は魔法での治療を優先させてほしい。



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