ガイド ![]() この世界では珍しく精霊の影響を全く受けずに育つ草である。 クルフ=テルウスが組織を旗揚げした際、クルフはこの草を好み、 「草風団」と名乗っていた。 その草風団が本拠地にしている所だから草風都(くさかぜのみやこ)である。 現在、クルフ=テルウスは魔王を自称し組織名も「魔王軍」と改名している。 軽紹介 この街に来ると必ず感じる印象がある。 晴れた冬の日、寒いながらも爽やかに感じる青空。 色々と悩みがあったはずなのに、まあどうでもいいかと思えてしまうような朗らかな雰囲気である。 魔王領では人間や獣人や非人型種がのんびりと和やかな表情で暮らしている。 自称ではあるが「魔王」と名乗っている者の本拠地なのだから、暴力的で怖い所を想像する者は多くいるが、 実際は最も戦闘意欲を感じられない街である。 街としては発展しており「古都」と言う雰囲気だろうか。 土壌の質が悪いため食糧自給率が低いのだが、住民たちは特に気にしてはいない模様。 夜になると魔力で光るイルミネーションや噴水があり、街全体の設計がロマンチックに作られている。 その為か、この街に来た冒険者がパーティメンバーと結婚を決意して引退してしまう事がよくある。 余生を過ごす長閑な場所としてピッタリな所であるが、 これから自分を高めようとしている冒険者にはかなり物足りない所である。 冒険者酒場:七里亭(草風店)の依頼傾向
魔王クルフ=テルウス ![]() 彼女は何故か精霊に関与される事を嫌い、精霊とは関係無い系統の魔法の修業に没頭した。 年々老いる自分を見て精霊との契約も考えた事があったが、 既に上級の魔法使いとなっていたクルフは魔法によって若返る事を決意。 老いていく姿を人に見られたくないので盛挙の森から外へ出る事が無くなった。 長い年月が過ぎ、盛挙の森の魔女の事を知る人が少なくなった頃、 クルフは遂に若返りの秘術を体得する。 クルフが久々に街へやってきた時、その美しい娘に誰もが息を飲んだと言う。 実は魔法で若返っただけではなく、美しさもかなり盛ったようだが、 これは本人しか知らないトップシークレットである。 そして若返りの秘術を体得するまでに相当の修業を積んだらしく、 彼女ほどの魔力と魔法技量を持った魔法使いは現在でも存在しない。 若返ったクルフは組織を作り、今までの分を晴らすように楽しんだと言う。 クルフの経緯を知ったとある側近が、 「よくぞそこまで頑張れたものですね。その情熱はどうやって保ったのですか?」 と問うた。 クルフは、 「男の性欲に当たる部分に、女の愛されたい欲が当てはまるそうね。 男の性欲がどれほどの物か私は知りませんが、 男は性欲で身を滅ぼす者も居るらしいから相当強いのでしょう。 女の愛されたい欲も身を滅ぼす程の物です。 私はその身を滅ぼす程の欲望を魔法修業に全賭しました。 それだけの事ですよ」 と、答えたと言う。 愛されたい欲を魔法修業に全賭した事が、妥協できない意地となり情熱を保てたと言う事だろう。 「愛されたい欲」を犠牲に研鑽を重ねた結果、 今のように組織を作り、皆から愛されているのだから、 「賭け」と言う意味では全賭した賭けに勝ったと言えよう。 側近は「愛されたい欲」と言うのを「性的に男から抱かれたい事」と勘違いしてクルフに下卑た事を言ってしまい、 「愛されたいと言うのは文字通り人から愛される事であり、性的な事とは完全に無関係」と、 クルフから「丁寧に」説明された。 ……全治2か月。 余談だが側近は女の欲望が愛されたい欲ならば、 男が分からない女の謎の行動の謎が紐解けるのではないか? と、思い立ち、余生の全てをその研究に費やしたそうだ。 最古のダンジョン「フルフ」 草風都の近くにとあるダンジョンがある。 現存するダンジョンの中で最古のダンジョンだ。 冒険者からはフルフのダンジョンと呼ばれている。 普通、ダンジョンはいきなり現れ、ダンジョンのボスが討伐されるまで存在する。 ダンジョンのボスが倒されると緩やかにダンジョンは消滅するのだが、 このダンジョンはかなり深い上に、ボスの討伐が未だに達成されない。 普通のダンジョンは「このダンジョンは強さ1〜5」とか「このダンジョンは強さ12〜20」のように、 強さの目安のようなものがあるのだが、 フルフのダンジョンは「強さ1〜?」と言う表記だ。 浅い階は強さ1〜5程度なのだが、降りていくとドンドン敵が強くなり、現在「27階。強さ89」まで記録されている。 それより下に潜った者は帰ってきていない。 最下層は30階と言われている。 と言うのも20階にカルと呼ばれる少女が住んでいて、その娘が「残り10階」と言っているのだ。 ![]() 一説には精霊なのでは? と言う説もあったが、 カルと精霊嫌いの魔王クルフ=テルウスが時折お茶会をしているので精霊では無いのだろう。 冒険者管理局に登録が無い為、冒険者でも無いはずなのだが、 いつまでも若くて美しい。魔王クルフ=テルウスに若返りの秘術を教えてもらったのだろうか? 20階は天井が高くとても広い。そして全体的に明るく暖かで、質の良い温泉があり、空気も美味しい。 木々や草花が生い茂り、丘や川もある。 ダンジョンとは思わずに小さな島にでも転送されたと思った方がしっくりくる。 そしてその中央にカルが住んでいるお屋敷があり、カルの配下の者が手厚く出迎えてくれる。 20階まで大変な思いをしてやってきた冒険者が、美味しい食事をし、温泉で身体を癒し、 ふかふかの太陽の匂いがする布団に沈み込んで休む所である。 そして前記した通り、たまに魔王クルフ=テルウスがやって来て、優雅にお茶会を開くのだ。 その時の二人の会話は冒険者にはちょっとわからない内容が多い。 二人は何を話しているのだろうか? 随分と昔の事だが、この二人の会話の結果、クルフ=テルウスは突如「魔王」を自称し、 組織も草風団から魔王軍へ変更。旗の色も浅黄色から黒に変更した。 カルと会話した印象はおっとり系の若い娘という感じで、緊張せず和やかに話せる。 そういう感じの娘が好みの冒険者が話術巧みに口説き落とそうと企むが、 カルはかなり知識が広く知恵も深い為、いつの間にか言い包められてしまう。 逆に言い負かそうとするとコテンパンにされるので止した方が良い。 それよりは楽しく馬鹿話をすると物凄く楽しめるので力を抜いて自分なりに会話すると良いだろう。 フルフのダンジョンは質の良い鉱石が安定して採れるので、 鉱石を採取して20階で温泉と食事とカルとの会話を楽しみ、 そして街に戻ると言うのが通常のスタイルになってしまっている。 注意点としてカルに嫌われると配下の者に屋敷から追い出された上、21階に捨てられる。 ダンジョンを脱出する道具で脱出しても、今後20階に入れなくなるそうな。 カルとフルフのダンジョン、どっちが先に攻略されるか、 草風都の住人の楽しみの一つである。 ![]() キャラ画像配布元:いぶし銀様(日和屋/リンク先消滅) 写真:ゆん様 |