島市村 (しま-いち-むら)
西族連邦 領


高影響精霊 水・風
移動
 ↑長面港
(定期船→馬車・徒歩)
 ↑恵幸山市
(定期船→馬車・徒歩)
 ←盛挙村
(定期船→徒歩)
 →望月町
(定期船→馬車・徒歩)
 ↓富海町
(定期船)

ガイド

 この島周辺の人々が行き来する際、丁度中心となった島で、
 元々はただの休憩地として存在した。

 とある商人が休憩中の人に商品を売り付けた所、優良に儲けたので、
 この島での販売をメインに行うようになった。
 それを知った他の商人たちが我も我もと商品を売る内に、
 規模が拡大し、市場を立てる流れとなった。
 島の市場ということで、そのままストレートに「島市」と呼ばれ、
 たくさんの取引が行われるようになる。

 市場が大きくなると治安やちょっとしたルールが必要になり、
 最初はそれぞれ商人が持ち回りで統制をとっていたがそれも限界になる。
 そこで商人たちが話し合い、公的機関を作り上げて「村」となった。
 島市村が出来た当初はどこの国にも属していない、商人の天国であったが、
 凶賊ラウン一党に村を占拠されてしまう。
 その後、英雄タイタオが凶賊ラウン一党を討ち滅ぼし解放。
 その後ゆるやかに西族連邦領となった。


軽紹介
 この島市村を歴史を語る時、何かと凶賊ラウン一党の話が出てきてしまうが、
 その話は既に200年以上昔の事なので、いまや面影すら残っていない。

 それなのに未だにその話が出てくるのは、この島がそれだけ安定してると言う事である。

 毎日、朝早くに澄みきった冷たい空気の中、商人たちが仕入れを行い準備をする。
 市場が目を覚ますと人が溢れ、活気と熱気でテーマパークにすら見える。
 日が傾き、夕暮れになると静かに市場は眠りにつき、人々も酒場などに一杯ひっかけに行く。
 そして寝て起きての繰り返しである。この安定を千年単位でやってきており、
 特殊な何か教科書に載るような事件を考えたら大昔の凶賊ラウン一党まで戻るしかないのである。

 冒険者にとってはここの市場は冒険に必要な物を買い揃える頼りがいのある所で、
 この市場に無いなら、それはしょうがないと言う事である。
「島市でも無かった」
 と言えば、納得してもらえる。
 ただ、出来てる物を仕入れて来て店に並べると言うのがメインスタンスの場所なので、
 鍛冶屋などは存在せず、オーダーメイドやアイテムの修理はする事ができないので注意しよう。

冒険者酒場:七里亭(島市店/船上)の依頼傾向
依頼名 この街の傾向
宅配 多量 市場で沢山の買物をした人が自分の自宅や、
自分の所属する場所へ物を運ぶ時に、
宅配依頼を出す事が非常に多い。
買物 普通 この市場で殆どの物が揃う為、
どこかに買物に行かせる依頼は皆無だが、
とある日に売りだされる事が分かっている商品を、
都合で買いに行けない人が、
代わりに買ってきて欲しいと頼んで来るケースがある。
素材集め 微量 この周辺ではあまり素材はとれない。
酒のつまみに海岸沿いで海草や貝類を集めてくる程度である。
護衛 多量 危なく無くても護衛は付けると言うのが常識になっているため、
ここでの護衛依頼は非常に多い。
ただ船上護衛がメインの為、船が苦手な冒険者は注意しよう。
逮捕 普通 特筆した物はない。
手配 少量 特筆した物はない。
退治 普通 海に現れるモンスターを駆除する依頼があるが、
戦闘が船上なので、船上戦が苦手な冒険者は注意しよう。
討伐 少量 この街周辺に出来るダンジョンが少ない為、
討伐依頼も少なくなっている。
精霊からの依頼 少量 特筆した物は無い
その他 普通 半ば諦められている落し物の探索が多い。

凶賊ラウン一党
 随分と昔の話になるが、この島市村は「凶賊ラウン一党」の拠点であった。
 その残虐非道ぶりから恐れられ、最終的に「英雄タイタオ」によって討ち取られた。

 ラウン一党のボスであるラウンはドラゴンすらも軽くひねる戦闘能力の高い者で、
 ある日ふらりと島市村に現れると次々と人を殺し始め、
 その日のウチに公的機関を壊滅させてしまった。
 公的機関が無くなると、素行の悪いゴロツキ達がおこぼれにあずかろうとラウンの配下となる。
 ここにラウン一党と言う凶賊が出来上がり、あっという間に巨大化した。

 このラウン一党が他の賊たちと決定的に違う点がある。
 他の賊、山賊や海賊の目的は金や物資や女と言う「富を奪う」為に行動しているが、
 ラウン一党の目的は「殺す事」なのだ。

 ラウン一党のボス、ラウンは、元々何かしらの団体の長だったそうだ。
 その団体でイザコザがあり、ラウンは追放されてしまう。

 その後、紆余曲折の果てにとある宗教団体に拾われた。

 拾われた先の宗教団体に所属するようになったラウンは、
 その教えを曲解して覚えてしまう。
「殺してあげる事で人は救われる」
 と本気で思うようになってしまったのだ。
 もちろんその宗教団体に「人を殺せ」などと言う教義は無い。

 ラウンは年月をかけて戦闘訓練をし、ドラゴンすら倒せるようになってから行動を開始した。
 やろうと思ってなれる戦闘能力では無かったが、
 元々素質があったことと、
 人々を救うと言う「使命感」。
 早く救ってあげないと危ないと言う「危機感」。
 自分が強くなっていくのが自覚できる「達成感」。
 それらがラウンを強くした。

「殺してあげる事で人は救われる」と本気で思っている為、
 その行動は陰惨を極めた。
 ラウンが配下に漏らした言葉に次のようなものがある。

「可愛い子供がこの世に居るのは本当に可哀想だ。早い所『救って』あげなければ」
「素行の悪いゴロツキ達や罪の深い者たちは今しばらくこの世に居て『救い』の手伝いをしなさい」

 子供や日々真面目に生きてきた人達は容赦なく殺され、
 罪深き者はラウン一党に入党させられる。

 ラウンにとっては真面目に生きてきた人達こそ、
 真っ先に「救って」あげる対象だっただけに性質が悪い。

 ラウン一党の配下は素行極めて悪く、あちらこちらで悪さをし、
 悪名を欲しいままにした。

 やがてラウン一党は「英雄タイタオ」によって壊滅させられるのだが、
 最後までラウンは「この世は牢獄で、殺す事で釈放できる」と信じており、
 子供たちを救うタイタオに対して「なんて酷い事を!」っと罵ったと言う。

 凶賊ラウン一党壊滅から200年以上過ぎ、
 島市村は世界でも有数の安心して暮らせる街となっている。



写真:ゆん様