長面港 (ちょう-めん-みなと)
西族連邦 領


高影響精霊 水・風
移動
 ←漂昼市
(定期船→徒歩)
 →若葉村
(馬車・徒歩)
 ↓島市村
(馬車・徒歩→定期船)
 ↓→恵幸山市
(馬車・徒歩)

ガイド

 桟橋が非常に長く作ってある港で、正直邪魔なくらい長い。
 長桟橋港と呼ばれ、港の人も何を思ったかそれを郷土自慢の一つにしており、
「どうだ。長い桟橋だろう!」と嬉しそうに語る。

 連邦設立時に港の責任者が「船から見ると面長に見えるから長面港です」と言い、
 それで登録されている。

 長桟橋港と言う名称は地元の物であり西族連邦に属する物ではない。
 西族連邦は好きだがどうしても譲れない。との事。


軽紹介
 港として大きな船が荷物を運んできたり漁船が魚を採ってきたりしているが、
 この長面港には大きな学校がある為、妙に清潔感がある。
 ガタイの良い水夫が居る事は居るが特有の汗臭さなどもあまりしない。

 冒険者が立ち寄るようには街の作りが出来ておらず、学生相手の商店が立ち並ぶ。
 学校の制服が似合う若者たちがたくさん闊歩しているので、
 その勢いに押されないよう注意しよう。

 また調べ物や学びたい事があれば、入学は容易で制限はないので、
 ここで学んでいくと良いだろう。

冒険者酒場:七里亭(長面港店)の依頼傾向
依頼名 この街の傾向
宅配 多量 手紙の配達が多い。
買物 多量 この街の学校の都合による買い物が多い
素材集め 多量 この街の学校の都合による買い物が多い。
この街周辺の素材はあまり採れないので、
他の場所へ行く必要がある。
護衛 普通 特筆した護衛は無い。
逮捕 普通 特筆した逮捕は無い。
手配 普通 特筆した手配は無い。
退治 普通 学生の為に、強めのモンスターを先行して退治する依頼がある。
手頃な強さのモンスターは学生たちの研修に使われたりする。
討伐 普通 上級の学生たちがダンジョン攻略授業があるので、
冒険者にまわってくるのは手の付けられなくなったダンジョンである。
精霊からの依頼 普通 特筆した依頼は無い。
その他 普通 学生の色恋沙汰の依頼がポロポロ出てくる。
依頼達成は難しい。

要塞学院のオジジ先生
 長面港には要塞学院という大きな学校がある。
 軍事要塞(城)を改造した学校の為、医療、宿泊、その他の施設が完備された色々な意味で広大な学校だ。

 教えている教科も一般の読み書き数学から、格闘、魔法、冒険学、錬金術などなど、
 学術として成立している物ならば、一通り揃っている。

 授業方法は3つ

 @年単位でカリキュラムが組まれた授業を教室で受け、
  段階的に勉強させて、6か月置きにテストを行い、及第点を取ったら進学させる方式。
 Aそれぞれの教室に教師が配置してあり教師がスケジュールを組んで授業をやっているので、
  生徒はスケジュールを確認し自分の覚えたい授業を受けに行く方式。
 B存在する全ての本が集まった図書室があるので、自分の覚えたい内容の本を読み、
  分からない部分があれば、それを教えている教師に聞きに行く方式。

 どの方式もそれなりに人気があり、どこが特に多いとかは無い。
 @で学んでいる生徒が時折AやBに顔を出す事も出来る。
 ただ@を受ける際は、少なくても2年通えることと新年度までに手続きする必要がある。

 この学校の名物教師の中に「オジジ先生」と呼ばれる教師が居る。
 本名はフウジュ=ササと言うのだが、オジジ先生で通じる。
 @方式の数学と冒険学を担当している。
 
 このオジジ先生が新入生の最初の授業の前に必ず言う事がある。
 内容は下記のようなもので、オジジ先生の特徴的な口調は文字に起こし辛いので意訳にてご紹介。

 ―――――――――――――――――――――――――

 まずは、基礎知識として、その昔、西方面にて数多く乱立していた国が
 「凶賊ラウン一党」を討伐するべく結束したのが西族連邦であることと、
 「凶賊ラウン一党」討伐後に英雄タイタオが建国した国が八千矛王国である事は大丈夫だね?

 さて、それをふまえてこの表を見てほしい。本当はもっと細かい内容の表だったのだが、
 必要な分だけ取り出させてもらった。

凶賊ラウン一党 月読帝國 ファナルカナタル共和国 西族連邦 八千矛王国 魔王軍
    約3000年前建国                
    600年前。初期冒険者システム完成                
        267年前建国            
254年前。結成                      
            252年前。建国        
241年前。壊滅               241年前。建国    
    232年前。人間と精霊の間で協定が結ばれる。冒険者に精霊の契約スタート
                    215年前。草風団として結成
                    102年前。魔王軍に改称
  10年前。冒険者システムが月読帝國の下請けから自由業に変更。※ただし名簿や記録などは帝國で一元管理

 見ての通り、凶賊ラウン一党が現れたのは254年前で、結成と同時に散々暴れまわった。
 事態を重く見た西方面に乱立していた各国の長が今までの軋轢を無しにして結束しようと決意したのがたったの2年後だ。
 相当暴れたんだろうね。ラウン一党は。

 そして西族連邦結成から戦い続けて13年後、英雄タイタオが現れて凶賊ラウン一党を討伐する。
 この時、注目するのは英雄タイタオは西族連邦の中から出てきた者では無かったという点だ。

 元々は別所で修業を積んでいた若者で、たまたま凶賊ラウン一党の話を聞きつけ、
 そして討伐してしまった。

 まあ討伐まで数年かかったようだがね。

 結果として凶賊ラウン一党を討伐した英雄タイタオは人々の賞賛を浴び、
 歴史的にも凶賊ラウン一党を倒したのは英雄タイタオであり西族連邦では無い。

 西族連邦は結成してから多くの兵士が必死に戦い、守り、頑張ってきた。
 しかし結果は英雄タイタオが賞賛を浴び、英雄タイタオが建国した国、八千矛王国が凶賊ラウン一党を討伐した国となっている。

 英雄タイタオも討伐まで相当苦労したのだから英雄タイタオが賞賛を浴びる事については、何一つ文句はない。

 ただ凶賊ラウン一党が討伐された時、凶賊ラウン一党との付き合いが長かったのは西族連邦であり、
 兵士たちが結束していたのも西族連邦であり、
 凶賊ラウン一党討伐の為に、費やした時間も資金も圧倒的に西族連邦が上だ。

 英雄タイタオの実力は確かに高かったが、英雄タイタオレベルの戦士は西族連邦にも居たし、
 数も情報も全て西族連邦が上だった。

 しかし、先に出会い、長年思い続け、そして幾度となくアタックし続けた西族連邦が、
 後から来たポッと出の英雄タイタオに何もかも奪われてしまったわけだ。

 英雄タイタオが栄光を掴めたのは「タイミング」とその「タイミングに飛び込むちょっとした勇気」。
 それで何もかも英雄タイタオが持って行ってしまったわけだ。

 私はこれを教訓にして「タイミングを掴め」とか「どんなに努力しても運のいい奴にはかなわない」とか、
 そういう事を言いたいのではない。
 そんな指標はいらん。邪魔だ。忘れなさい。

 ただ、こういう「事実が過去にあった」そして「これからも同様の事があり続ける」と言いたい。
 それだけを理解してくれればそれでいい。
 それを知っている事で何がどう変わるとは言えない。きっと何も変わらないだろう。
 しかし、覚えていてほしい。いいね?



 では、これより授業を始める。




キャラ画像配布元:いぶし銀様(日和屋/リンク先消滅)  写真:ゆん様