若葉村 (わかば-むら)
西族連邦 領


高影響精霊 水・土
移動
 ←長面港(馬車・徒歩)
 ↓想身平原(馬車・徒歩)

ガイド

 この村で人工魔法生命体のゴーレムを生産している大企業、若葉製作所の名前がそのまま村名になった村。
 その名の通り、若葉製作所の城下町村である。
 若葉製作所の若葉は製作所の初代所長が制作をする者の心構えとして名付けた物。


軽紹介
 この村にはレンタル田畑があり、手続きを行えば誰でも作物を育てる事ができる。
 冒険者としてベテランになってきた者で、ちょっとした変化が欲しいとか、
 何かしらのイベントの為にどうしても育てなければいけないものがあるとか、
 商人や錬金術師が一時的に欲しい物を育てるとか、いろいろな用途でそれなりの需要がある。

 この田畑では毎日愛情をもって作物を育てていると、たまに愛らしい妖精が見える事がある。
 妖精が見えた田畑はその作物は豊作になると言う。

 村の田畑部分が田舎風景だが、村の商店街側は都会と遜色が無いくらいに発展している為、妙に住み心地が良い。
 それ故、田舎でのんびりする目的で来た者はガッカリするらしい。


冒険者酒場:七里亭(若葉店)の依頼傾向
依頼名 この街の傾向
宅配 普通 この街で採れた作物の宅配が依頼の大部分。
野菜など丁寧に扱わないと折れたり潰れたりするので注意。
買物 多量 個人よりも企業などの依頼が多く、
「買物」と言うより「仕入」に近い量が依頼される。
報酬は高いが、馬車など用意する必要が出てくる事があるので、
手続き作業が苦手な冒険者はちょっと辛いかもしれない。
素材集め 普通 依頼の量は普通だが、ここの周辺で採れる薬草類は品質が良い物が多く、
他の街で依頼を受けて、この街で収集すると言うのも一つの手である。
護衛 少量 仕入などを行う商人は買物依頼で依頼を出している事が多い為、
商人本人が移動する護衛依頼はあまり多く無い。
逮捕 少量 故意で発生した逮捕者は少なく、だいたいが偶然犯罪をしてしまったとか、
犯罪と知らずにやっていたら犯罪だったとか言う者の逮捕依頼があがる。
だいたいの犯人が数日で自首してくるので、正直この街での逮捕依頼はほおっておいても良い。
手配 皆無 手配者皆無。お見事。
退治 普通 田畑に出没する害獣や害モンスターの退治がしばしばあがる。
討伐 普通 時折発生するダンジョンのボスの討伐依頼が有る程度
精霊からの依頼 普通 この街を監視するような依頼が多い。
その他 少量 街全体がノンビリしており、特殊な依頼はあまり無い。

労働者ゴーレム
 この街の何よりの特徴はゴーレムである。
 なんと、この村の労働者の殆どが人工魔法生命体のゴーレムなのだ。

 村のやり方としてゴーレムが一切の労働を行い、企業はゴーレムに正当な報酬を支払う。
 ゴーレムはその報酬を全額村へ納め、村はその報酬を各住民に分配しているのだ。
 その為、住民は趣味や芸術や芸能に集中して力を注ぐ事が出来、その分野では非常に発展している。
 スポーツもスポーツを楽しむと言う面ではその目的を達成している。

 住民たちは幸せを運んでくれるゴーレムを尊敬し慕っており、
 働いているゴーレムに感謝をしつつ自分の趣味を楽しむ姿は何とも幸せそうである。

 人工魔法生命体であるゴーレムも住民たちから感謝と尊敬をされ、なんとなく幸せそうに見えると言う。
 人工魔法生命体学会での「人工魔法生命体には感情が有るか無いか」論争ではこの街の名前がしばしば話にあがる。

 ちなみに他の街では「労働者ゴーレム政策」は実現は不可能と言う答えで一致している。

肉好きの罪
 人工魔法生命体のゴーレムを制作するに当たって知能テスト(品質テスト)で出される問題に「肉好きの罪」と言う物がある。

 とある所に、肉が大好きなパナスと野菜が大好きなクイスと言う者が居ました。
 二人は自分の好きな食べ物を毎日食べました。

 何年か過ぎ、肉ばかり食べていたパナスは色々な病気に罹ってしまい、治療に大変辛い目に遭いました。
 クイスは健康そのものです。

 二人とも自分が好きな食べ物を毎日好きなだけ食べただけです。
 なのになんでパナスばっかりが辛い目に遭うのでしょうか?
 好きな食べ物を食べるという、まったく同じ行動をしている者同士なのに。

 辛い事が何かの罰だとしたら、肉好きのパナスの罪はなんでしょうか?

 と言う問題だ。

 この問題を人工魔法生命体のゴーレムに突き付け様子を見て、品質チェックとする。
 「しょうがないんじゃないですかね?」
 ぐらいの軽さで済ませられるのが合格基準である。



妖精イラスト:ナツヤ様  写真:ゆん様