想身平原 (そう-み-へいげん)
西族連邦 領


高影響精霊 火・風・土
移動
 ↑若葉村(馬車・徒歩)
 ↓望月町(馬車・徒歩)

ガイド

 想身山脈の近隣に広がる平原なので想身平原と言う。
 そして想身山脈の名前の由来は、その昔、想身山脈を支配していたとある領主が、
 何か後世に残るような伝説を欲しがり、
 徳の高い領主を助ける忠臣達の物語をでっち上げ、
 忠臣達が領主の身を想って登った山脈だから想身山脈と言う名前が付いたとした。

 その物語の内容がいかにも作られているのが見え見えだった為、
 それほど盛り上がる事なく、この領主の時代は過ぎてしまった。

 領主の死後、その物語をとある出版社が本にして売り出してみたが、
 ほとんど売れなかったようだ。今やその物語は残ってはいないが、想身山脈の名称はなんとか残った。
 領主も変な物語なぞ作らずに名前だけ付けておけば、
 想身山脈の名付けた者として無難に歴史に載ったものを変な欲を張ったものである。

 この物語が出た頃に購入した者が残したレビュー(ネタバレ注意)には、
「とりあえず忠臣達が死ねば読者が泣くだろうと考えたのか、どの忠臣も不自然な死に方をしている。
 さらに絶対に殺される状況なのに忠臣達の紅一点の魔女が遠くの森に逃げる事が成功したと言うのも作者の贔屓が見て取れる。
 『実は神である精霊が悪者だった!』と言う内容も安直すぎるし、
 魔女が精霊に復讐を誓って逃げたのだから、せめて悪い精霊を討伐する所までやれば、もうちょっと面白かったのに残念。
 魔女が逃げたまま物語からフェードアウトしてその後、物語終了まで音沙汰無しなのはどうかと思う。
 100点満点中21点。」
との事。


軽紹介
 植物などが生い茂る平原なのに、何故か異様に喉が渇く不思議な平原。
 この平原でもたもたしていると水筒が何本あっても足りない。
 植物がなぜちゃんと生えているのが不思議である。

 この特徴のせいか、この平原で採取や開拓を行う者は無く、
 とにかく足早にこの平原を抜けていく。

 喉がどんどん渇くと言っても瞬時に干からびるのでは無く、
 喉が渇くまで15分程度かかるので注意していればなんとかなるが、
 それでもここに住もうとは思わない。

 この平原で無事である草花を持ち帰って調べてみてもいたって普通の草花であり、
 無事で済んでる理由がさっぱり分かっていない。
 たまに発生しているダンジョン内ではそれほど喉が渇かないので、平原の表面に何か問題があるのだろう。

 冒険者としてはダンジョン攻略と、ここを通り抜ける商人などの護衛でしかか関わらない場所。
 喉が渇くためなのか、危険な害獣やモンスターなどもさっぱりいない。
 正直商人の護衛も必要無いと思われる。
 あまり警戒の必要もないので、馬車で駆け抜けてしまおう。

水飲み愛好会
 この想身平原の特徴はどんどん喉が渇き、15分程度で水分補給が必要になる所。
 その特徴が原因で害獣や害虫やモンスターなどが居ない。

 しかしそれなのに乾燥した灼熱の砂漠の大地などではなく、
 気候穏やかで春めいた爽やかな空気の中、
 美しい草花と風光明媚な山や川を観る事が出来る不思議な場所である。

 これに目をつけたとあるグループが世界から色々な水源の水を集めてきて、
 それを飲んで楽しむと言う愛好会を作った。

 カラカラに乾いた喉に水を流し込むあの感動と美味しさがいつでも味わえると言う事で大人気となり、
 順調に会員数を伸ばしている。
 何せ襲ってくる害獣、害虫、モンスターは居ないと分かっているのだから、
 バーベキューを楽しむ、スポーツを楽しむ、などなどやりたい放題である。
 若い男女が恋人を探しに来たり、恋人とレジャーを楽しんだり、友人を作ったりと良い出会いの場にもなっている。

 夜になろうが、虫などが居ないために下手な街の部屋よりも快適で、
 ベットを置いて常に水分を補給できる形にして寝る。
 その普段では絶対に出来ない事をするのが楽しいのだとか。

 愛好会のメンバーが細心の注意を払っているため問題が起きたことが今のところ無い。
 それ故、政府も警告止まりである。

 このまま問題が起きないよう願うばかりである。




キャラ画像配布元:いぶし銀様(日和屋/リンク先消滅)  写真:ゆん様