スメラギ記述2   →キャラ紹介

 普段、瞳が青っぽいカル様だけれど、最近赤くなるのを見かけるようになった。
 赤い瞳は魔王時代と同じで、完全に人間になったと思っていたがどうやらまだまだ魔王としての何かを持ってるようである。
 ちなみに赤くなるのは大体において、とある男性が他の女性と仲良くしていると赤くなる。
 憤りと悲しみと諦めと自己嫌悪が入り混じったような複雑な心境の時に赤くなるようだ。


 ここの所、皇帝から銀鈴市の依頼を多く受けるようになった。
 あの一帯は荒地が多く、一つ一つの作業が実に面倒くさい。
 先日も一週間に渡って環境整備をし、かなりヘトヘトになった。
 次は地面を這い蹲って作業をするようなのは避けたいものだ。


 雪輝都の遺跡が水属性との事で土属性のカル様は攻め込む事にした。
 (※土属性は水属性と戦うと有利に戦える)
 遺跡についた所、門番にぺんぎんの着ぐるみを着た女の子と出くわす。
 カル様は飛びついて「カワイイカワイイ」を連呼。
 ああいうのが好きなのですねぇ。
 結局、ハウハウいいながらぺんぎんの着ぐるみの子に執着して戦う所では無かった。
 なんとも言えなくなったので、クレープでも作ってあげた。
 二人とも美味しそうに食べたので私的には満足とする。


 この月読帝國には魔力をエネルギー源とした様々な生活用品がある。
 日々いろいろな発明が生まれる事に対して本当に人間は凄いと思う。
 その発明に対して、我々もキチンと勉強しないと、どんどん取り残されてしまいそうだ。

 つい先日、月彩村の贔屓にしている宿屋に行った時、こんな事があった。

宿屋のオヤジ:おぅ。カルちゃん。「ウォシュレットトイレ」を入れたんよ。良ければ使ってな
カル:あ、はいー。……ウォシュレット?
オヤジ:お? 知らない?
カル:うん。なになに?
オヤジ:……、まあ、使って見てよ。面白いから。トイレに座って用が済んだらボタンを押すんだよ。ビデとか面白いよ
カル:へー。じゃあ、トイレ使った時に試してみるですね
オヤジ:ああ。そうしてくれ(´ー`)
 
(一時間後)

カル:キャァアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!
スメラギ:Σか、カル様! どうしました!?
オヤジ:くははははははははははは(爆笑)
 
 叫び声を聞いて思わず駆け込み更に叫ばれた。
 本当に参った。
 とりあえず宿屋の主人を締め上げ宿代は只にしてもらった。
 
 この一件でカル様はウォシュレットトイレを使わなくなると思っていたが、むしろかなり気に入ったようで好んで使っている。
 最近は宿を選ぶ基準にウォシュレットトイレがあるかないかを入れるようになった。
 それは構わないのだがトイレに篭るようになってしまい、10分や20分出てこなかった事もある。
 何がそこまでさせるのか。

 
 カル様は遺跡虫の糸で着物が出来た時、着心地が良いので、しばらく寝巻きとして使う。
 散々寝巻きとして使った後に、質屋に売りつけてしまう。
 
 いかに遺跡虫の着物とは言え、着古して糸がほつれ、しかも戦いに使えないのならば、誰も買わないだろうと思って売ってしまうのだ。
 だから街中で着ている人を見かけると本当に驚く。
 
 これまでに二人、カル様の着物を着てる人を見かけた。
 寝巻きに使ってましたとは今更言えない。






←topへ戻る