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この世界では「異世界」から来た人を「他国」や「異国」と表現することがある。 精霊によって管理されている「異世界間のゲート」という物があり、手続きさえ通れば異世界に行けてしまう。 また、異世界からも来てしまう。 ただ、 異世界から月読帝國に来るのも、 月読帝國から異世界に行くのも、 手続き他、いろいろな作用が面倒で、そんなに頻繁には行き来されていない。 「一般人」では年間3〜10人、行き来があれば良い方である。 そんな普通の行き来よりも異世界から月読帝國に「偶然」来てしまったと言う方が圧倒的に多い。 というのも、 月読帝國は「異世界」の国と「貿易」を行っているのだ。 その為、異世界間移動の「流れ」のようなものが月読帝國の世界に向いており、 いろいろな世界の迷い人が月読帝國へ「漂流」してしまう。 本人の希望で元の世界に戻してあげるが、帝國に住み着く人もいる。 『他の世界から来た人々よ。 我が国で冒険者をやってみないか?』 現皇帝、月読白夜が皇帝業務に関わるようになった際、最初に言った言葉である。 今まで業務の一部でしか無かった異世界人の冒険者への受け入れが、 専門の受け入れ機関が出来、積極的な異世界人受け入れが行われている。 余談だが冒険者になると登録IDと武器防具、それとパンと蘇生薬を初期装備として頂ける。 月読帝國の存在を知り、貿易を行ってる異世界108世界。 月読帝國の存在を知り、行き来がある異世界58世界。 月読帝國の存在を知るが、行き来が無い異世界224世界。 月読帝國の存在を知らないが、行き来がある異世界63世界。 月読帝國の存在を知らず、行き来も無いが月読帝國側が把握している異世界487世界。 月読帝國の存在を知らず、月読帝國側も知らないが、 「精霊」のみが知ってる異世界、計測不能。 「精霊」が言うには1012世界あるとか無いとか。 今現在も新しい「異世界」は発見され続けている。 尚、月読帝國は異世界の中では異世界間移動が容易にできる方である。 詳しい原因は分からないが各異世界人は別の異世界に行くと妙な能力調整を受ける。 とんでもない神懸りの能力を持った戦士が月読帝國に来るとその大半の能力が失われてしまったりする。 行き来が容易であれば容易である程、この能力調整は厳しく、その行き先の異世界の「標準」能力に調整されてしまう。 元の世界では指先一つで世界を滅ぼす事が出来る者でも行き来が容易な世界に行くと只の人間になってしまう事もある。 逆に行き来が困難な世界では能力をそのまま継承して行けたり、別の能力を付加される場合もある。 また、行き先の異世界の「標準」がとんでもない神懸りの能力を持った人達ならば、そちらの標準に合わせられるので物凄い能力者になってしまう場合もある。 (まぁ大概において世界を滅ぼせる人がゴロゴロいる世界が長く存在する事は無いが) また、魔方陣による召喚で元の世界の能力のまま召喚されることもある。 しかしこれもいろんな制限があったりする(時間制限、召喚側の莫大な魔力消費、活動条件有りなど)。 ちなみに自分の居た世界に戻ると全ての補正は解除される。 (条件により継承される事もある) |
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