メゥリリー族



         、_  _
       ィ-‐ ` Y <__     人の肉体的な悩み。
   _≦―'´__ _二z<_
    >ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴<      人種、性別、容姿、年齢。
  <戈、 Y  /        \
    >{ /   l, 、 ,  ,l_   、 ヽ    生理現象や先天的な肉体差。
   | ゝ{   l`寸寸T ハT7 } ,、 l
   ∨ヾハ ∨ゝ (●) (●)|ハ|
      ヾi∨|     ,   |´     そゆのを上手く解消できないかと
       ヽT、,_   σ _ ノ
          | lヽ::ニヨ7l        コラムにしたことがありました。
          └l´:::/ヽ |`


          __ /{   _
        /⌒Yヽ.V´ <     そのコラムの結論としては、
     /  , ヘ ,_/ ヽヽヽ
     //  // ^´  ̄ `^`ヽ\ ゝ   どうしようもないから諦めろ。
   _,//  〃  ,  ,     、 \ヽ、
   ,ノイ| l/  //,ハ|  l | ,ハ,l   lハ|`
    小|   l/ ナ弋  |,l ナナ| l |     受け入れて気にしなければ
     l从  | (●)\l (●) l,ルリ
    ノハ小  l      ─   .l,/       多少は心が和らぐ。
      //ヽゝ>, -r=.イ
       |!〃l│「ィ::ニE7 l         といった「諦めありき」で〆た感じです。


       ,_   _
     、-ー'`Y <,___
  __≦ー`___ _二z<_     んでまあ、今回。
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
 <之′Y´/        \     ふと、そういうのが無い場合、
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l      どんな社会が形成されるのかなーって思いました。
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
     ゙i|゙i'(1    ,    |
     ゙iTィ.,_ ∩ /777ノ
      │「(丶_//// l
      └l´::ヽ  / ¨

                  _   _,
            ___,> Y´'ー-、
          _>z二_ ___`ー≧__   この悩みは今の人類では、
          >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
         /        ヽ `Y′之>   どうしても避けられないので
     .   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ  } <
        l ,ィ { {7Tハノ T寸寸ヾ  }ノ  |
        |ハ| l (●)  (●) / / ,/レ′   新しい種族を考えてみて、
            `|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ'/|/
         /⌒ヽヘ   ゝ._)   j /⌒i !      そこから考察してみることに。
       \ /::::: >,、 __, イァ/  /
.         /::::::::::::::7Eニ:::{:::ヘ、__∧       
        `ヽ<:::::/     /::::::::::::/


              _   _,
           ___,> Y´'ー-、     まずは種族。「メゥリリー族」。
          _>z二_ ___`ー≧__
          >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <   ……私が昔、エロ小説……げふげふ。
         /        ヽ `Y′之>
   (⌒'Z   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }< r-^)  ファンタジー小説を作ろうとして考えた種族です。
    ',  '(   l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ /::::/
    \:::\ |ハ |(●) (●) / / ,/レ′:/   設定が都合いいので、こいつで行きます。
     \:::\ `|   ヽ    「)'/|//::,.イ
       ヽ:::ヽヽ、_  ―  _,.ィT::::::/
        ヘ:::`l 7Eニ::ィ1::|::::::/
         `ヽ:::'イ/ヽ::::'::::::/       先にメゥリリー族の説明をしますね。
           ` i´ ̄ `ヽ:::| 
            j|      Y      


            _   _,
         ___,> Y´'ー-、      見た目は愛らしい少女で小柄で美形。
        _>z二_ ___`ー≧__
        >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <     白に近い銀髪で瞳は赤い。
       /        ヽ `Y′之>
.      /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
      l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノヘ ))  髪、睫毛、眉毛以外の体毛はあまり生えていない。
    (( ,ヘ, |(●) (●) / / ,/ /
      '、 `|   ヽ    「)'/|/ /    肌は基本的に色白だが、褐色の肌の者もおり、
         \ヽ、_  ―  _,.ィT/=/
        < l 7Eニ::ィ1    〉     色白以外でも特に珍しくは無い。
         ゝ'イ/ヽ::::` 、 /
           i´ ̄ `ヽ::|    
          j|       <
         /    ヽ  \

          _   _,
       ___,> Y´'ー-、
      _>z二_ ___`ー≧__    体臭があまりせず入浴を1年しなかったとしても
      >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
     /        ヽ `Y′之>   悪臭を放つ事は無い。
.    /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
    l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
    |ハ. |(●) (●) / / ,/レ′   しかし種族的に非常に風呂好きで
      `|   ヽ    「)'/|/
      ヽ、_ へ _,.ィT/       休日などに一日中風呂に入っている事も珍しくない。
        /|| ̄ || 丶
.      / .,_|L_,」|__,  ',
.      |  !     i  |
       i └ 、 , -┘ |
      ゝ-― ' ー― '
       /  ^`   ヘ
        /         \

         _   _,
      ___,> Y´'ー-、
     _>z二_ ___`ー≧__   だいたい20歳前後で容姿の老化が止まり、
     >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
    /        ヽ `Y′之>  寿命で死ぬ5年くらい前から老化が始まる。
.   /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
   l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
   |ハ |(●) (●) / / ,/レ′   平均して80歳前後で老化が始まるが、
     `|   ヽ    「)'/|/
     ヽ、_  ―  _,.ィT/       個人差があり100歳以上若いままの者も居る。
       / Eニ::ィ -、 |
      /::::;/ ヽ:::/:::/'::
     /:::/へ ヘ/::::/:::
     /:::::\ ヾミ::::/|:::
    (;;;;/| \;;;;ノ/:::
       /    〈:::

             _   _,
          ___,> Y´'ー-、
         _>z二_ ___`ー≧__
         >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <    通常は女性の容姿だが、
        /        ヽ `Y′之> 
.       /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<    性交時に男性役は魔法にて男性器を生成する。
       l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |
       |ハ. |(●) (●) / / ,/レ′
         `|  ヽ     「)'/|/     排卵なども魔法で調整するため、月経は存在しない。
         ヽ、_ ― _,.ィT/    
.            /|| ̄ || 丶       そして避妊や妊娠も楽に調整できる。
            / .,_|L_,」|__,  ',
            |  !     i  |  
            i  l     |  l
           l  l      |  l  
           l  l  ,,.  l  l
          ∧_j  ,,,,_,,  l_.丿
         /            \


        _   _,
     ___,> Y´'ー-、
    _>z二_ ___`ー≧__   体格的に華奢に見えるが、
    >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <
   /        ヽ `Y′之>   常に魔法のようなエネルギーを身体に纏い、
  /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<
  l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |    身体能力を補っている。
  |ハ .ハ( ●) (●) / / ,/レ′
  '/(|.ハ    ヽ     「)'/|/     
.      ヽ、  ― _,.ィT/        また、ゴーレムなどを魔法で生成し、
        r-l   l= 、i
     r‐'  `ヽ、 l つ         家事雑事をさせている。
     'v――-、¨ r'' ヽ
    /     l l i .l          
    i   /   .! l ヽ    国家規模では肉体労働や軍事などの生命にかかわる仕事をする
    /   i      l /   
                  特化型の頑強なゴーレムもいたりする。




       ,_   _
     、-ー'`Y <,___
  __≦ー`___ _二z<_
  > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<      さて。
 <之′Y´/        \
   >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i    これで人間が持つ、だいたいの悩みは解消できるはず。
  | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l
  ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|    さすがに老けない死なないは、無しにしたけど。
     ゙i|゙i'(1    ,    |
     ゙iTィ.,_   ―   _ノ      
      │「ィ::∩ ノ ⊃        
      /´:,r/:ヽ__ノ
     (::::::V::::::/ `i:i
      \:::/-‐::::::/


        _」ヽ  /|
       /   ゙V´∠イz‐、_    この「メゥリリー族」が人間と取って代わって
     /  , ヘ,_/ ヽ∨ マ´  
     //  // ^´  ̄ ^`ヽ丶,ゝ    存在する世界を本気で考えて、
   _,//  〃  ,  ,    、ヽ、
   ,ノイ| l/  //,ハ|  l | ハl ハ|`    「どんな世界になるか」を想像してみる。
    小|   l/'ナ弋 |,lナナ | l |
     l从  /| (●) i/(●),ルリ
    ノハ小 ji l''       丿      それで今の人間の世界の
        /ヽ>_-,´`- '´
          γ"::::ム::`ヽ       何かが見えてくるんじゃないかな。
        /::::イ:/∞ヾ.ト::}
         〈::::イ゙"  ゙~'l::!
        !、_ノ     i_ノ       
          //     /ヽ、


                _   _,        私が考察した限りでは、
              ___,> Y´'ー-、   
             _>z二_ ___`ー≧__   どうしても封建時代が抜け出せなかった。
             >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 <  
 i ヽ        /        ヽ `Y′之>   
 ヽ \      /  ,  l、 、 , 、 |  ヽ }<   
 ,イ_ン-ヽ     l ,ィ {7Tハ T寸寸 |  }ノ |    差別され、虐げられる事によって、
 ト(_ イ_ ヽ     |ハ. |(●) (●) / / ,/レ′
 `‐^ー 、 ` 、    `|  ヽ     「)'/|/      生まれることもあるのだなぁっとしみじみ。
       \  ゝl丶  ヽ、_ ― _,.ィT/       
       丶y'      ̄ T、ハ´ └┬i- 、   
          ̄丶、  `iヾ、ヽ -‐!'ノ 、 ` ‐- 、
             `丶| ヾ.、7/  i       . `ヽ
               i    !l    l ̄`` ‐レ¬、!    戦争がゴーレム任せなのも
                ヽ   ┘    i   , ┴-、l
                 〉      入  ト/ l ! l               発展の妨げの一因。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽコー' ' ̄


      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_      強引に現代社会と同程度の発展度にして再考してみると、
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
<之′Y(ヽ三/) ))   \三/) ))     出てくるのは強い人間関係の悩み。 
  >{  ,'  |( i))),.  ,.l  ,   ゙i )))
 | !、{  |' |::::|寸T ハT7} ィ, l 
 ′J゙i, ゙i ゙.|::::|●) (●)| ハ|   下手に人種、性別、容姿、年齢、肉体の悩みが薄い為、 
    ゙i|゙i' |::::|   ,    |::/
    ゙iTィ|::::| ―   _ノ/      精神的な物が大幅に増幅されました。     
     │|::::|::ニE7,:::::/
     └K:::゙,r'\ト:::/         
       l::::,´  ̄`Y       「諦める事ができなくなる」これがキツイ。      
       i:/     |


      ,_   _
    、-ー'`Y <,___
 __≦ー`___ _二z<_     さらに、
 > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴<
<之′Y´/        \    「すべての人間が恋愛対象」と言う世界なので、
  >{  ,'  |、 , ,.  ,.l  ,   ゙i
 | !、{  | 寸寸T ハT7} ィ, l    「友人」と言うカテゴリーが実に難しくなりました。
 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ|
    ゙i|゙i'(1    ,    |        「親友」と「恋人」の違いとは?
    ゙iTィ.,_   ―   _ノ
     │「ィ::ニE7 l 
      └l´:::::::,r'r ==ミ!r ァ7   人間関係がキツイのにどうしたものやら。
       !:::::|´ |!    /7 /
       l::::::-ァ⌒}   / / /^}     恋人の悩みを別の異性に相談するような感じになるのか。
       ヽー' ̄ ―-L∠/ ´


            __ /{  __
          /⌒Y V´ ∠_     あと「相手が異性である」っていうのは、
        / /⌒\  /⌒ヽ.
      _ノ ′  _Y/_    \_       「特権」なんだなーって思いました。
.       `ア V  ,∠ ニ==ミ  }ノ<´
.       /   /         `ヽ   ヽ
      {  /               ヽ   }   相手が異性であるので、
    、_ノ  ,′// /{   ハ   ハ ハ {
     `T l  |/ ハ  { }/ | |}`    許してしまえてた事、見えなくなっていた事が
.      ヽ.|  |  ---\{. --- | l/
       八 `|  (●)  (●) j /{       随分あるようです。
     _/ヽ{`   `    ノイ>―- 、
   /   ,二`>-へ二、 -<´       ヽ   
   ヽ、 く/_ \ \>J)           ノ
二二二二二,二二二二二二二二二二二二二二二

              ___    ___
              > `>'´ <      でもまあ、キツイっちゃーキツイけど。
            /      x=、 \__
         _/ /三≧=-<三ヘ `ヽ>   精神的な悩みならば、
.           7 /'´        ` ̄\ ',
         / /         ヽ   ヽ ヽ    自分の考え方次第でどうにでもなるので、
         ,'  |  /  j .:{{\:::.{ ヽ|  .:! .:ト\
         /l  | 斗lー八.::::ヽ-┼ト ! :::::|::::|  ̄  我々の世界と比べれば、
.        /´|  |  ::!∠_ 厶:::::{ ⊥j厶|::::::,'::::j
.          | :八 ::|t(●)`\|(●) /::::/ ::::|    幾分マシなのかもね。
.          | l ハヾゝ    ヽ   ∠/:::∧|
            V\:∨介ト . _△_  イ个V/
            /∧}:}弋i┴┴ケj/{:{_))
            `==彡'^::::-=:::::^ヽ/ ̄ ̄}
             /:Y:::::::/\:::/::::::::::::::::`ヽ
            _ /:: ノ::/====(:::::::::::::::::::::::::::::〉
        /rm\〈::/ (><) ヽ:::::::::::::::::j/
          〈::{三三lう:l:{       `rー-一'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


      __≧ー\ソ<_
       >    x=ュ-──´─ - _        生まれながらの差別を撤廃すればするほど、
    _≦   ,ュ彡"´           `丶
    `フ   //               \    諦めることが出来なくなり、
    /                        ヽ
   ⌒ク八:′ ,/  ,/      |       `    '   精神的な悩みや辛さが増えて行く。
     / :i   ′ ′:| | |!:i| | |   !  !   :
      /   |  |   |   |:.|:||八| |! |i: |! :| :|!    |
     }    |   レハ土士八 jノルj!i土士ル   !|
     jリ     ||! i| |r‐rテi〒    ‐rテi〒r|:   八  なんだか今の社会の自由と平等に
     |!    从八| 弋.(ソ      弋(ソ..: ,/
     八:i|  f   i| 、、、      .    、、 |i|/     通じるものがあるね。
       }: |!  八                 八 
       レ个ーf }|丶    -―-   . '      
         / ̄ ̄ ̄`¬ー- 、._     イ-――- 、    
.        }=‐-___        ̄ー=三三三三ミ、
        /三三三三三≧=-__      ̄ー=三三!  
     /-=ニ三三三三三三三三≧-__      ̄`\
    /ー-_、   ̄‐=三三三三三三三三三三三ニ=-ヽ
  /=‐__>、_     ̄ー=三三三三三三三三三三ミ、
.  i/ ̄       ̄ー- _     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__ }



 
::::::::::::::::::| |<,___       ネトゲの世界に入れるネトゲが生まれたら、
::::::::::::::::::| |_二z<_   
::::::::::::::::::| |~`'┴<       人間のプレイヤーは強制的にメゥリリー族にする事で、
::::::::::::::::::| |     \   
::::::::::::::::::| |.  ,.l  ,  ゙i     色々な問題を避けれるかもしれない。
::::::::::::::::::| |T ハT7} ィ,l
::::::::::::::::::| |)  (●)|ハ|  
::::::::::::::::::| |  '   '''.ノ川         私がメゥリリー族でログインしたら、
::::::::::::::::::| | - _, イ lレ゛
::::::::::::::::::| |Y7´! ,.イ⌒ヽ         マッチョな種族のNPCと遊びたいなぁ。
::::::::::::::::::L,.!、! !_/     〉  
:::::::::::::::::と_ ヽ.,ムゝ-=、ン ソッ       あ。そんな小説でも作ろうかな。
::::::::::::::::::k,_   i /^'^'7       
::::::::::::::::::| i\ `ヽ /!  
::::::::::::::::::| | _ヽ、_ノ 〉 
::::::::::::::::::| |ヽ、  /.::\                              それではまた。
    


.ノ(どっとはらい)

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姫路鹿之助 2018年1月27日
七里香雪亭
http://ch.nicovideo.jp/himezi

七里香雪亭 116
http://ch.nicovideo.jp/himezi/blomaga/ar1412185

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